
保育園の建て替え計画のコンセプト会議が始まった。
新卒保育士も混じっての、保育園の未来構想、自分の夢を語る意見交換会。
今迄、実現できなかった保育を実現させる為には、どういう設計設備にしたいのか。
既に、地域の幼児は、減りつつある。
2年後には、入園希望者が確実に減る。
あれほど、保育園が足らないと言われたが、今度は、保育園のリストラが予定されている。
保育園は家族経営、一族経営と呼ばれる法人が多い。
中小病院と同じ、事業継承問題も起きる。
合併とリストラが、他の産業同様に起きる。
その、少子社会を見越して、建て替えをしなければならない。
親に選ばれる、保育園にしなければ、生き残れない。
保育園が足らない時代から、供給過剰な社会へ、一気に進む。
職員各人の意見は、皆揃って、今までの良さを守って行きたいと、言う。
最もらしい意見だが、これだけでは、この保育園の未来は暗い。
その良さを維持し続けるためには、どういう保育園にしなければならないのか。
どういう設計設備にしなければならないのか。
目的と手段を取り違えている。
過去と同じ設計設備で良いはずがない。
教育も医療も進歩している。
この保育園は、伝統と歴史に甘えているのではないか。
私は、銀座の老舗の和菓子店が、毎年、味を変えて時流に合わせた改良をしている事実を話した。
君たちは、まるで、老舗の温泉旅館みたいな事を言う。
せっかく、前面建て替えのチャンスなのに、関心が薄いように見える。
それは、保育サービスの進歩改良に関心が薄いと言うことだ。
医療も、教育も、保育も、日夜進歩している。
保育室の設計設備は、今迄と同じで良いはずがない。
具体的な意見が少ないと言う事は、保育に欠ける情熱が薄いと思われても、しょうがないではないか。
莫大な投資をする理事長の私を説得するだけの、新保育園、未来保育園の構想を語ってくれ。
素晴らしい企画と、熱い情熱で、私を納得させてくれ。
そう、言って、会議のスタートとした。
保育園幹部は、少子時代に合わせて、定員数を見直しをし、園児を減らす事も検討したいと、のたまう。
園児を減らすと言う事は、保育師職員をリストラすると言う事だ。
その時は、提案した、年長の幹部職員からリストラすると宣言した。
マーケットが縮小するときには、寡占化が進む。
優良な法人保育園しか生き残れない。
過去と違い、親は、良い保育園を選べる。
良い病院、医師を選ぶのと同じだ。
保育園が足らない時代の在り方にどっぷり浸かり、将来の経営危機を理解できていない。
幹部が、新卒新人の未来に責任感を感じていない。
何しろ、危機感がない。
私が、財力で、素晴らしい建物、保育室を作っても、価値を生まない。
ソフト、つまり、優秀で情熱のある保育師が使ってくれないと意味がない。
病院、学校も同じ。
ハードもソフトも共に優良でなければ、良い保育園は継続できない。
良いハードは、良いソフトを育む。
悪いハードは、良いソフトも疲弊させる。
だから、莫大な資金を投じて立て替えるのだ。
より、素晴らしい保育園となる為に。
それが、経営者の義務であり、仕事であり、やりがいなのだ。
だから、遠慮なく、私を説得してください。
皆さんの夢と情熱で。
本日職員新規PCR検査陽性者0名
ご苦労様です。感謝いたします。
今朝のパルスオキシメータ 99・98・99
食前血糖 211 牛しゃぶ万歳
情熱の経営者 代表 湖山 泰成
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